木質化が進む都内のビル
- ascalinformation
- 2025年12月12日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年12月15日
いま、都心では中高層ビルの木質化が広がっています。
2022年に純木造の高層ビル「Port Plus」が横浜に建設されて話題にもなっていましたが、アスカルの事務所がある日本橋でも現在、国内最大・最高層のハイブリッド木造ビルが建設中です(竣工は2027年ごろらしくまだ先のようですが)
木造・木質化の進む背景としては
・技術向上、高性能な木材開発:高水準の耐震・強度・耐火性クリア
・カーボンニュートラル(脱炭素社会)の実現:建設時〜建設後までのCO2排出量を減少
・法改正で木材活用を国が促進
・人へ与える影響:美観向上、調湿機能、身体的&精神的な癒し効果
など、さまざまな理由が複合的にあります。
木造を取り入れる流れが注目されていることは聞いていましたが、ここのところ実感としても木質化ビルをちらほら見るようになってきたなと感じます。
銀座・京橋エリアにちょうど今年オープンした木質ビルがあったので、今回は事例として2件ほどご紹介したいと思います。
まずは銀座にあるヤマト運輸の本社ビル。

A棟・B棟のツインタワーです。 よく見ると水平レベルを変えて、床や軒の高さが互い違いになっています。実際室内もそうなのかはわかりませんが、外観は単調さが回避されて存在感のあるデザインになっています。



壁にも天井にも大きく木材を採用。
主架構は木造柱ではなくコンクリート系だそうですが、見た印象は「木のビル」という感じが強いです。


外装の木材。近くで見ると思ったよりくすんだ色味。

見上げると上階が西日に照らされて綺麗でした。
木とグリーンの層が頭上に見えるのが心地よく、銀座でこんな景色あんまり見たことないなぁとしみじみ眺めてしまいます。

エントランスに入ると床・壁・天井ぜんぶ木です。


外装から中へ繋がっている壁面なのですが、内装の方が木そのままの色味や木目を残しています。凹凸感も大きくダイナミック。


フラットな壁面部は突板を使用。
床はちょっと樹脂っぽい質感でした(複合材フローリングのようです)。
どちらもランダム幅違いでリズミカル。


ガラス張りでタワー間の目線も通る、開放的なエントランス空間でした。
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2件目は「京橋キノテラス」
京橋駅直結。ヤマト本社ビルからも歩いて行ける距離です。

こちらは木造と鉄骨造のハイブリッド構造を採用したビルで、店舗や郵便局、上階は賃貸オフィスとなっています。

外観の柱、1-2階には黄色みの木、3階以上の角にはオレンジっぽい木で、色を変えた木材が使われています。

天井部分にも天然木をふんだんに使用。
また、ビルのサインや腰掛けなどちょっとした箇所にも木が見られます。




オフィスエントランスにはこのビルに採用・独自開発した耐震壁の解説もありました。


意匠としてだけではなく構造体にも木材を使用している分、ヤマトのビルより木質度合いが一歩進んでいる印象。
オフィス室内でも木を使用しているようなので入れたらいいんだけどなーと何気なくテナント一覧を眺めていたら、

5階が外壁材メーカーのショールームでした。
予約なしでも大丈夫そうだったので入ってみます。

窓際のほうは天井がすべて木。見応えがあります。



梁部分があるためボリュームを感じる、かなり木天井の印象が強い空間でした。
・・・・・・・・・・・・・・ 実際に見て回って、2件とも画像で知っているのと実際に見るのとではやはり受ける印象が違いました。当たり前ですが住宅とは違って建物自体が大きく、木の使われている面積も大きいのでそれだけでも単純にインパクトがあり、視界いっぱいに木が広がる光景に「おお〜」となります。 都内では冒頭でふれた建設中の日本橋高層ビルの他、新橋・秋葉原などでも木質化・木造ビルが竣工予定です。 じわじわと進んでいる木質化の流れ。 今後も情報に注目していきたいと思います。




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