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2つの公園施設レポート

  • ascalinformation
  • 11月4日
  • 読了時間: 5分

今回は久しぶりに2025年オープンの施設をご紹介します。

2件とも「公園」「パーク」と名のつくスポット。


どちらも開業から半年は経っている場所なのでご覧になった方も多いやもしれませんが、もう行ったよという方は思い出しながら、まだの方は行った気分になってどうぞお付き合いください。



まずは1つ目、「代々木公園BE STAGE」

原宿駅・明治神宮前駅から徒歩8-10分の施設です。


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ここは建物がメインというより敷地全体で公園、といった雰囲気。


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さまざまな植栽で緑豊かな小道。パーゴラ、ベンチと腰を下ろせる場所が点在しているのもありがたいです。



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中央には芝生エリア、イベントステージに加え、


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スケートボード広場もありました。ちょうど小学生の子たちが練習中。


スケボーエリアの横には屋外トイレが。


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壁は細めの木板コンクリートですが、天井には本物の木を使っているためか木の温もりが感じられる空間でした。天井から入ってくる反射光もきれい。



さて、建物の方に戻ってきました。

1階部分は階段を下がったところ。


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木ルーバーの庇、地下に潜ったようなこもり感で落ち着きます。


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柱のタイルは通常よりも細長いサイズ感で、縦方向をより強調しています。床のタイルとも同色系で統一感あり。


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屋内トイレは屋外と比べてポップなデザイン。

幾何柄グリーン×木目で賑やかです。



2,3階へ上がってみると、


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揺らぎのある木ルーバーに視線が奪われます。


白い庇と合わせて3層のウェーブした軒天。

インパクトはありますが圧迫感はありません。


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上ばっかり見ていましたが、手すり、植栽、下階の軒も、全てウェーブしていました。

伸びやかで心地良い眺めです。


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見上げると2種の木軒天。3階はルーバーでなく板張りの木なんですね。

青空に木の色味が映えています。


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屋内店舗の写真はあまり撮れなかったのですが、スポーツブランド店では軒天と同じ色味の木やレザーを使っており、外観とリンクしているような印象でした。


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赤や黄色の粒が見えるエコっぽいタイル(詳細不明)


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使われていた素材はシンプルで、木・コンクリートが主でしたが、ルーバー×ウェーブの印象が強く残る施設でした。




2つ目は「銀座ソニーパーク」

銀座の一等地に位置するビルで、企画展などが行われる銀座のスポットです。


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地下入口にはこれまでのソニービルの写真が展示されています。


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↑こちらは懐かしく感じる方も多いのでは。流れた年月とビルの歴史を感じます。


その後、2018年〜2021年までは建て替え第一段階として、新しい建物をすぐには建てず解体途中を公園にするという試みからこのような姿に↓


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アスカルではオープン当初撮影に行っていたので、2018年当時のソニーパークを少し振り返ってみましょう。


地上は全てウッドデッキ(イベントの関係でピンクとオレンジが目立っていますが...)
地上は全てウッドデッキ(イベントの関係でピンクとオレンジが目立っていますが...)
熱帯のユニークな植物がたくさん、当時流行り始めた時期でこういった植栽は珍しかった印象
熱帯のユニークな植物がたくさん、当時流行り始めた時期でこういった植栽は珍しかった印象
ダクトの通っていた穴もそのままに
ダクトの通っていた穴もそのままに
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床はよくある白の無地タイルや、ひび割れたモルタル
床はよくある白の無地タイルや、ひび割れたモルタル
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2018年は全体的に色むら、汚れや欠け、素材感の強いコンクリートがメインでした。ビル解体で出てきた躯体をそのまま活用しているのでそれはそうなのですが、荒々しく無骨な感じがあります。



さて、完全にリニューアルしたソニーパークはどうでしょうか。

地下の入り口から入ってみます。


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全体的にマットでスムースな印象です。

色味も白〜明るめのグレーが基調でスッキリ。


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床のモルタルも色むらが無く、単色と言っていいほど。ノイズが少ない空間になっています。


床についてちょっと比べてみると、2018年の床(白いタイル)はおそらく300角。違和感とまではいきませんが、このサイズ感は今見るとやや昔っぽく感じられます。


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タイルの新商品は400、600、900、それ以上のサイズが多くなっていますし、最近の施設では300角以上の大きいサイズの方が体感としても見慣れてきているなーと感じました。



さて、地上階へ出て改めてファサードと対面。


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マットなシルバーポールがグリッドのように外観を覆っています。


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1,2階は広場になっており開けた空間。


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エレベーター扉はマットなグレー。コンクリートよりもクールな色味なので、同じグレーでも素材のコントラストがより際立っています。

ビビットなグリーンも良いアクセントになっていますが、これはこの時やっていた展示イベントのテーマカラーのようです。


階段で上階へ上がっていきます。


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コンクリートに粒の混ぜ込みを発見。

大小の粒差や、粒の入っている箇所もムラを出していたり、エッジにゴールドラインがあるところなどが今っぽいディティール。


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屋外のような屋内のような、スキップフロアで下から上まで繋がった1つの空間。


写真だと分かりにくいと思うのですがこの階段、緩やかな傾斜があったり通路の幅が不均一だったり、手すり壁のコンクリートも多角形(面が垂直水平ではない)だったりして、少し立ち止まってまわりを見渡すと平衡感覚がちょっと変になるような、なんとも不思議な感覚になりました。



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せっかく登ってきたのですが、3,4階は企画展のため入れず...

5階屋上へこのまま階段で向かいます。


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ここも1階と同じく開けた広場の様相。

どうぞ自由に使ってよ、という感じです。

隣のビルの幾何形状ガラスとこちらの無機質なコンクリートの対比含めて良い景色。


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木毛セメント板の天井、室内以外で使われているのは初めて見たかも
木毛セメント板の天井、室内以外で使われているのは初めて見たかも

素材や色味は「代々木公園BE STAGE」以上に単調な、コンクリートのみ!という施設ですが、以前との比較で今っぽいコンクリートの表情や要素がいくつか確認できたことが面白かったです。



今回ご紹介した2ヶ所はどちらもコンパクトで気軽にまわれるスポットで、天気の良い日は特に気持ち良く歩ける場所だと思います。

お近くで用事などあれば、ぜひ現地で体感してみてください。


ではまた、次回のレポートをお楽しみに。





 
 
 

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